コラム
Column
入れ歯で食事を楽しめるように|歯科技工士と連携した入れ歯づくり

好きなものを気にせずに食べられること。
家族や友人と同じ食事を囲めること。
こうした何気ない時間は、日々の暮らしの中で大切なひとときです。
入れ歯を使っている方の中には、「かたいものは最初から選ばなくなった」「外食のときに少し気をつかう」といった場面が増えていることがあるかもしれません。
ただ、入れ歯はお口に合った状態へ整えていくことで、食事中の感じ方が変わることがあります。
当院では、専属の歯科技工士と連携しながら入れ歯の製作や調整を行い、お一人お一人のお口に合う形へ整えていきます。
「これなら食べられそう」と思えるものが少しずつ増えていく、食事の時間が楽しくなる……そのような変化につながる入れ歯づくりをご提案しています。
鳥越 理一 院長
長崎大学歯学部卒業
長崎大学顎口腔再生外科にて研修
医療法人立山に勤務
田川 田中歯科医院に勤務
あゆみ会樋口歯科に分院長として勤務
2022年 リーチ歯科 伊都の杜クリニック開業
医院名:リーチ歯科 伊都の杜クリニック
所在地: 〒819-1112
福岡県糸島市浦志1丁目10-8
入れ歯のつくり方によって、食事中の感じ方が変わる?

入れ歯は「入れるだけのもの」ではなく、お口に合わせて調整を重ねながら使っていくものです。
どのように作られ、どのように調整されるかによって、食事のときの違和感や噛み心地に違いがあらわれます。
入れ歯のお悩みセルフチェック
現在の入れ歯について、気になる点がないか確認してみましょう。
✔食事中に入れ歯が動くことがある
✔噛むと特定の部分が痛い
✔かたいものを避けるようになっている
✔食べ物が入り込みやすい
✔会話中に外れそうになる
✔入れ歯を使うこと自体が気になる
これらに当てはまる場合、入れ歯が噛む力にうまく対応できていなかったり、一部に負担が集中していたりすることがあります。
その結果、噛むたびに気になって食事に集中しにくくなったり、無意識のうちにかたいものを避けるようになったりすることもあるでしょう。
また、「入れ歯と歯ぐきの間」に「すき間」があると、食べ物が入り込みやすくなり、違和感につながることがあります。
このような状態でも調整を重ねることで、違和感が気になりにくい状態へ整えていくことが可能です。
お口に合った入れ歯づくりのポイント‐入れ歯はチームでつくられています‐

入れ歯は、歯科医師と歯科技工士が役割を分担して製作します。
▪ 歯科医師:お口の状態を確認し、入れ歯の設計を行う
▪ 歯科技工士:設計をもとに入れ歯を形にする
この2つの工程がつながることで、入れ歯は完成します。
そのため、歯科医師と歯科技工士のやり取りがどれだけ細かく行われるかによって、「違和感の少なさ」や「噛みやすさ」に差が出ることがあります。
専属歯科技工士と連携した入れ歯づくりの特徴

入れ歯は、作って終わりではなく、使いながら調整を重ねていくものです。
そのため、「専属の技工士が継続して関わること」によって、仕上がりの感じ方に違いが出てくることがあります。
当院では、専属の歯科技工士が継続して入れ歯づくりに関わることを大切にしています。
同じ技工士が担当することで、お口の状態やこれまでの調整内容を理解した上での細やかな対応が可能です。
特徴1.前回の調整をふまえた対応ができる
入れ歯は、実際に使ってみてはじめて気づく違和感も少なくありません。
専属の歯科技工士が関わることで、「前回はどこを調整したか」「どの部分に違和感が出やすいか」をふまえた調整ができます。
そのため、「前よりもここをもう少し調整したい」といったご希望の反映もスムーズで、調整のたびにお口に合う状態へ近づいていく感覚を持ちやすくなります。
特徴2.「なんとなく気になる」ことも伝わりやすい
入れ歯の調整では、そのとき感じている違和感をどう伝えるかが大切になります。「痛い」だけでなく、「少し当たる」「違和感がある気がする」といった「なんとなく気になる」といった感覚も重要です。
専属の歯科技工士が継続して関わることで、こうした「あいまいな感覚」も共有し、そのままにせず調整へつなげていけます。
その結果、「理由はわからないけど気になる」という状態が続きにくくなり、日常の中で入れ歯を意識する時間が少なくなることにつながることが期待できます。
特徴3.噛みやすさと見た目のよさを同時に考えられる
入れ歯は、噛みやすさだけでなく見た目の自然さも大切です。
「見た目がよい入れ歯がほしい」というご希望の場合は、できるだけご希望にお応えできるような仕上がりをめざします。
専属の歯科技工士の立会いのもとで歯の並びや色合い、口元とのバランスを共有しながら行います。
その結果、意思の疎通がスムーズになり、「噛みやすいだけでなく、見た目も気になりにくい」と感じられる状態につなげていけるのです。
入れ歯でも食事を続けやすくするためのポイント

入れ歯は、使いながら少しずつ慣れていくことで扱いやすくなっていきます。
日常の中での工夫によって、食事への負担を減らすことにもつながります。
▪ やわらかいものから始める
▪ 左右でバランスよく噛む
▪ 違和感は早めに調整する
入れ歯に慣れるまでは、やわらかく食べやすいものから取り入れることで、無理なく食事を進めることができます。
徐々に食べられるものを増やしていくことで、「これも食べてみよう」と、食事に対して前向きになる方も多くいらっしゃるのです。
また左右でバランスよく噛むことで入れ歯の安定につながり、片側に負担が集中するのを防ぐことにもつながります。
さらに「少し気になる」と感じる違和感をそのままにせず調整することで、違和感が大きくなる前に整えることができ、食事に集中しやすい状態を保つことにもつながります。
噛む機能と全身の状態の関係について

噛むことは、食べ物を細かくする働きだけでなく、身体のバランスにも関わるといわれています。
歯やかみ合わせから得られる感覚は姿勢の安定にも影響するとされており、お口の状態と転倒との関係も研究されています。
実際に、65歳以上の方を3年間追跡した研究では、歯が19本以下で入れ歯を使用していない場合、歯が20本以上ある方と比べて、転倒のリスクが約2.5倍高いことが報告されているのです。
また、歯の本数と骨折との関係についても研究があり、歯が1~13本の方では約4.1倍、歯がほとんどない場合には約4.5倍と、大腿骨の骨折リスクが高くなることが示されています。
さらに、歯を1本失うごとに骨折リスクが約1.06倍ずつ高くなるという結果も報告されています。
このように、歯を失った状態や入れ歯を使用していない状態では、かみ合わせが安定せず、身体の重心が乱れやすくなる可能性があるのです。その結果、歩行時のふらつきや姿勢の崩れにつながり、転倒のリスクに影響することが考えられています。
そのため、まずは歯を失わないよう、むし歯や歯周病の予防を心がけることが重要です。
一方で歯を失ってしまった場合には、そのままにせず、お口に合った入れ歯などで噛む機能を補うことも大切です。
かみ合わせが整うことで、食事のしやすさだけでなく、日常の動作の安定につながることもあります。
このように、「歯を守ること」と「失った場合に入れ歯などで適切に補うこと」の両方が、お口と身体の状態を整えるうえで大切な考え方といえます。
参照:J-STAGE|転倒予防医学研究会「歯科から考える転倒予防」>
入れ歯を長く使うためのケアが大切です

入れ歯を快適に使い続けるためには、日々のケアも欠かせません。
日常の中での習慣によって、入れ歯の状態を保つことができます。
▪ 毎日の清掃を行う
▪ 適切に保管する
▪ 定期的に状態を確認する
入れ歯は汚れが付着しやすいため、毎日お手入れを行い、清潔な状態を保ちましょう。
清掃を続けることで、においや違和感の軽減にもつながります。
また乾燥を防ぐように保管することで、変形を防ぎやすくなり、入れ歯の形を保つことにもなるのです。
歯科医院で定期的に入れ歯とお口の状態を確認することで、小さな変化にも気づいて調整することができ、「気づかないうちに合わなくなっていた」という状態を防ぐことができます。
食事を楽しめる毎日へ|入れ歯治療で大切にしていること

入れ歯は、食事のしやすさに関わる大切なものです。
お口に合った入れ歯を使うことで、「ちゃんと噛めているか」を気にする時間が減り、食事そのものに意識を向けられる時間が増えていくことがあります。
当院では、お一人お一人のお口の状態やご希望を丁寧にうかがい、専属の歯科技工士と連携しながら入れ歯の製作と調整を行っている歯科クリニックです。
細かな調整を重ねることで、違和感が気になりにくく、日常の中で自然に使える状態をめざします。
「食べにくいからあきらめる」のではなく、「これなら食べられそう」と思えるものが少しずつ増えていく……そのような変化につながる入れ歯づくりをご提案しています。
食事の時間をこれまでより楽しく過ごせるように、入れ歯の調整や見直しについて、ぜひご相談ください。


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