リーチ歯科 伊都の杜クリニック

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口の健康は全身の健康につながっている~予防歯科のすすめ~


 
「むし歯や歯周病はお口の中の問題だから、身体の健康とは別」と思われがちです。
しかし実際には、お口の状態は「食べる」「話す」「呼吸する」といった毎日の基本動作に直結し、全身の健康や生活の質にも深く関わります。
 
歯・口腔の健康は、全身の健康だけでなく、精神面や社会との関わり方を含む心身の健康とも深く関係しているのです
今回は、なぜ予防歯科が「お口だけでなく全身の健康にとって大切なのか」について、わかりやすく解説します。
 

鳥越 理一 院長

経歴
長崎大学歯学部卒業
長崎大学顎口腔再生外科にて研修
日本顎咬合学会 認定医
日本臨床歯周病学会
顕微鏡歯科学会



医院名:リーチ歯科 伊都の杜クリニック
所在地: 〒819-1112
福岡県糸島市浦志1丁目10-8

 
 

お口の健康は、全身の健康の土台になります

私たちの身体は、毎日の食事から得られる栄養によってつくられています。
筋肉や臓器を構成するたんぱく質、骨や歯の材料となるカルシウム、身体の調子を整えるビタミンやミネラル、そしてエネルギー源となる炭水化物や脂質など、これらはすべて「食べること」によって身体に取り込まれます。
 
そのため、「しっかり噛めること」「歯やお口が痛むことなく食べられること」は、栄養を十分に摂取し、健康な身体を維持するための大切な条件です。
 
もし歯や歯ぐきに問題が生じると、硬いものや繊維の多い食品を避けるようになり、やわらかいものに偏った食生活になることがあります。
その結果、たんぱく質やビタミン、ミネラルなどが不足しやすくなり、全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。
 
お口の健康を守ることは、身体に必要な栄養をしっかり取り込み、健康な状態を維持するための基盤になるのです。
 

歯周病は「静かに進む病気」で、全身にも影響することがあります


歯周病は、歯ぐきに炎症が起こる病気です。
初期の段階では痛みがほとんどなく、自覚しにくいため、気づかないうちに進行することがあり、「サイレント・ディジーズ(沈黙の病気)」といわれています。
 
しかし、歯周病は単に歯ぐきの問題にとどまらないことがわかってきています。
 
歯周病が関連する全身の病気には、心臓病や脳卒中、肺炎などがありますが、糖尿病もその一つです。
 
歯周病は糖尿病と相互に関連しており、歯周病があると血糖コントロールに影響を及ぼす可能性があるほか、歯周病の治療によって血糖状態の改善がみられる場合があります。
歯周病は、細菌による炎症が長期間続く状態です。
この炎症が慢性的に続くことは、身体全体の健康管理の観点からも注意が必要とされています。
 
そのため、歯周病を早い段階で見つけ、適切に管理していくことが、お口の健康だけでなく全身の健康を守ることにもつながります。
 

「噛む・飲み込む・話す」機能は、生活の質に直結します

お口の働きは、食事だけに関係するものではありません。会話を楽しむことや、表情をつく
ることにも深く関わっています。
 
年齢を重ねると、

・食べものが噛みにくくなる
・飲み込みにくくなる
・滑舌が変化する
・口が乾きやすくなる

といった変化がみられることがあります。
 
このようなお口の機能の軽度な低下のことを「オーラルフレイル(口の虚弱)」と呼び、早期に対応することが重要とされています。
噛みにくさが続くと、やわらかいものばかりを選ぶようになり、噛む機能がさらに低下するという悪循環が生じることがあるでしょう。
その結果、食事の内容が偏り、十分な栄養を摂取しにくくなることがあるのです。
シニア世代の方では、歯を失うことで噛む力や飲み込む力が低下し、必要な栄養が不足しやすくなります。
その状態が続くと、筋肉量の減少や身体機能の低下につながり、要介護状態のリスクが高まることも指摘されています。


参照:厚生労働省|健康日本21アクション支援システム~健康づくりサポートネット~「口腔の健康状態と全身的な健康状態の関連」 >

 
このような変化を早い段階で確認し、適切に管理していくことが、健康な生活を長く続けるために大切です。
オーラルフレイルの状態にある方は、将来的に身体的フレイルや要介護状態に進行するリスクが高くなるのです。
これは、お口の機能の低下が、食事量の減少や低栄養、筋力低下へとつながり、全身の衰えに影響する可能性があるためと考えられています。
つまり、お口の機能を守ることは、全身の健康と自立した生活を維持することにもつながります。
 
 

ライフステージごとに異なる、予防歯科の大切な役割

お口の健康を守るために大切なポイントは、年齢や生活環境によって少しずつ変わります。
生涯を通じてお口の健康を維持することで、日常生活の質や幸福度を支えることにつながるからです。
 
それぞれのライフステージにおける予防歯科のおもな目的を、次の表にまとめました。
 

ライフステージ予防歯科のおもな目的
子どもむし歯を予防し、正しい歯磨き習慣を身につける
妊娠期ホルモンバランスの変化による歯ぐきのトラブルを防ぐ
成人期歯周病を予防し、歯を長く保つ
高齢期噛む力や飲み込む力を維持し、食事を楽しめる状態を保つ

 
このように、それぞれの時期に応じた予防歯科を行うことが、お口の健康だけでなく、全身の健康を守ることにもつながります。
それぞれ詳しくみていきましょう。
 

子どもの時期は、将来につながる「予防習慣」を育てる時期です

子どものころのお口の環境は、その後の歯の健康に大きく影響します。
乳歯や生えたばかりの永久歯はやわらかく、大人の歯に比べてむし歯になりやすい特徴があります。
そのため、日々の歯磨きに加えて、歯科クリニックで定期的に状態を確認することが大切です。
特に、生えかわり時期はむし歯リスクが高まるため、継続的な予防管理が重要です。
永久歯が生えそろうまでは周りの大人が「仕上げ磨き」をしてあげるとよいでしょう。
歯科クリニックでは、お一人お一人のお口の状態に合わせた歯磨き方法の指導やフッ素塗布などを行い、むし歯予防をサポートします。
子どものころから歯科クリニックに定期的に通う習慣を身につけることは、生涯にわたってお口の健康を守ることにつながります。
 

妊娠期は、お口のトラブルが起こりやすい時期です

妊娠中は、女性ホルモンバランスが大きく変化することから、歯ぐきが腫れたり出血しやすくなったりすることがあります。
また、つわりによって歯磨きが難しくなることや、食生活の変化によってお口の環境が変わることも影響し、妊娠期は非常に歯周病が進行しやすい時期といえます。
体調のよい時期に歯科クリニックでお口の状態を確認し、無理のないケアを行い、トラブルを予防しましょう。
赤ちゃんのお口の中の細菌は、生後まもない時期には少ないとされ、成長とともに保護者の方など身近な大人との接触を含むさまざまな環境要因によって定着していくことが知られています。
妊娠期にお口の環境を整えておくことは、出産後の育児期におけるお口の健康管理の負担を軽減することにも役立ちます。
 

成人期は、歯周病の予防と管理が重要になります

成人期になると、むし歯だけでなく歯周病のリスクが高まります。
歯周病は初期には自覚症状が少ないため、気づかないうちに進行することが多い病気です。
歯周病が糖尿病などの全身の健康と関連していることが示され、お口の健康管理の重要性が広く知られるようになりました。
歯科クリニックで定期的に歯ぐきの状態を確認し、歯石除去などのケアを行うことで、歯周病の進行を防ぐことにつながります。
忙しい時期だと思いますが、歯科クリニックに定期的に通い、お口の状態を確認することが、将来の歯の健康を守ることにつながります。
 

シニア期は、「食べる力」を維持するための予防が重要です

年齢を重ねると、噛みにくい、むせやすいなど、お口の機能の変化が現れることがあります。
このようなお口の機能の低下は「オーラルフレイル」といわれ、早期に気づき、適切に対応することが重要です。
また、口腔機能の低下は、低栄養や全身の健康状態の低下と関連することがわかっています。
歯科クリニックで定期的にお口の状態を確認し、歯の管理や入れ歯の調整などを行うことは、いつまでも食事を楽しみ、健康的で幸福度の高い生活を維持するために重要です。
「食べにくくなった」「むせやすくなった」といった変化を感じたときは、早めに歯科医院へ相談することが大切です。
 
 

予防歯科とは、お口の健康を未来へつなぐ大切な習慣です

予防歯科とは、むし歯や歯周病になってから治療するのではなく、日ごろからお口の環境を整え、健康な状態を維持していくための取り組みです。
お口は栄養を取り入れる入口であり、その健康を守ることは、全身の健康を支えることにもつながります。
 

歯は一度削ったり失ったりすると元に戻すことができません。
そのため、むし歯や歯周病になる前に、予防することが大切なのです。

・ご自宅での毎日のセルフケア
・歯科クリニックでの専門的なケア

これらを組み合わせ、継続していくことが、お口の健康を長く守ることにつながります。
 

ご自宅でのセルフケア

毎日の歯磨きは、むし歯や歯周病のおもな原因である歯垢(プラーク)を除去・抑制するプラークコントロールのために欠かせません。
プラーク1mg中には10億個以上の細菌が潜んでいるといわれています。


参照:厚生労働省|健康日本21アクション支援システム~健康づくりサポートネット~「プラーク / 歯垢(ぷらーく)」 >

 
特に、「歯と歯ぐきの境目」や「歯と歯の間」は汚れが残りやすく、意識してケアすることが大切です。
 
ご自宅では、次のようなケアを心がけましょう。

・歯と歯ぐきの境目を意識して歯ブラシを当てる
・歯と歯の間はフロスや歯間ブラシを使う
・毎日続けることを習慣にする

こうしたケアを続けることで、歯や歯ぐきの健康を守り、しっかり噛んで食事を楽しめる状態を維持することにつながります。
 

歯科医院でのプロフェッショナルケア

毎日歯磨きをしていても、すべての汚れを取り除くことは難しく、時間とともに歯垢がかたくなり、「歯石」として残ることがあります。
歯石の表面はざらざらしていて細菌が増えやすい環境のため、歯周病が進行しやすくなります。
 
歯科クリニックでは、次のようなケアを行い、お口の健康を守ります。

・歯石など歯磨きでは取りにくい汚れの除去
・むし歯や歯周病の早期発見
・歯ぐきの状態の確認
・詰め物や被せ物の状態の確認

また、歯磨きで磨き残しやすい部分についてもアドバイスを受けられますので、セルフケアの向上にも役立ちます。
 
定期的にお口の状態を整えることで、歯を失うリスクを減らし、これからもご自身の歯で食事を楽しみながら健康に過ごしましょう。
 
 

未来の自分と家族のために、予防歯科を習慣に

お口の健康を守ることは、これからもご自身の歯で食事を楽しみ、健康に過ごしていくための第一歩です。
予防歯科は、特別なことではなく、未来の健康を守るための日常の積み重ねです。
痛みなどの気になることがなくても、今のお口の状態を知ることが、これからの安心につながります。

「最近、歯医者に行っていない」という方も、ぜひ一度、お口の健康チェックにお越しください。


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