
コラム
Column
早産・低体重児出産のリスクも?妊娠中になりやすいむし歯や歯周病について
こんにちは。
JR「糸島高校前駅」南口すぐの【リーチ歯科 伊都の杜クリニック】です。
妊娠中はさまざまな要因から、歯のトラブルを起こしやすい時期です。
むし歯や歯周病などのトラブルを放置しておくと、ママだけではなく赤ちゃんにも影響があるので、オーラルケアの知識を深めしっかりとケアをしましょう。
今回は、妊娠中のむし歯・歯周病のリスクについてお話しします。
妊娠中はお口の中のトラブルが起きやすい
妊娠中は、ホルモンの変化でお口の中を洗浄する役割を持つ唾液が減り、むし歯や歯周病になりやすいのです。
また、つわりで歯磨きが十分にできない、一度にたくさん食べられないため食事をこまめにとることもトラブルの原因のひとつです。
歯周病と「早産」「低体重児出産」との関係
「早産」とは妊娠22週から36週6日までの出産、「低体重児」とは産まれたときの体重が2500g未満の赤ちゃんです。
妊娠中に歯周病を放置すると、早産や低体重児出産の可能性があると報告されています。
同様に、喫煙や飲酒、高齢出産でもリスクはありますが、歯周病のリスクはそれよりも高いといわれているのです。
2018年の歯科専門誌によると、「4mm以上の歯周ポケットを持つ妊婦は、そうでない妊婦とくらべて約6.6倍も低体重児を出産するリスクが高い」、「お口の中が気になる症状を持つ妊婦は、約5.7倍も同リスクがある」と発表されています。
また1996年の海外の研究でも、歯周病を持つ妊婦は、早産・低体重児出産のリスクが約7.9倍高いと報告しています。
早産や低体重児は免疫力が弱いため感染症にかかりやすく、また発達が追いついていないため合併症を引き起こしやすいのです。
歯周病との関連性については「関連はない」との意見もあり、今も研究段階ではありますが、大切な赤ちゃんを守りつつ、ママの健康維持のためにも妊娠前や妊娠中のお口のケアは大切だと考えます。
妊娠中も定期的に歯科クリニックへ
歯周病は早産や低体重児出産の可能性があり、ママにむし歯があると赤ちゃんにむし歯菌をうつしてしまうことも。
また、出産後は育児に忙しく、歯科クリニックに通院する時間も限られるでしょう。
当院では、妊娠中も定期的に歯科検診を受けることをおすすめします。
リーチ歯科 伊都の杜クリニックでは、身体や体調に配慮しながらマタニティー期間のお口の中のケアを行っています。
気になる症状がある方、特に症状はないもののチェックを受けてみたい方はお気軽にご相談ください。