コラム
Column
【糸島市の予防歯科】歯石取りをしたら気持ちいい?口臭予防にもおすすめ

「歯石取りは気持ちいいと聞いたけれど、痛くないの?」「毎日歯を磨いていても必要なの?」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
歯石取りではチクチクとした刺激を感じることもありますが、施術後は歯の表面がなめらかになり、お口の中がすっきりしたと感じる方もいます。
歯石取りは、歯周病や口臭を予防し、自分の歯でおいしく食事を続けるための大切なケアです。
今回は、歯垢から歯周病が進む仕組みと、予防歯科で定期的に歯石を取るメリットについて解説します。
鳥越 理一 院長
長崎大学歯学部卒業
長崎大学顎口腔再生外科にて研修
日本顎咬合学会 認定医
日本臨床歯周病学会
顕微鏡歯科学会
医院名:リーチ歯科 伊都の杜クリニック
所在地: 〒819-1112
福岡県糸島市浦志1丁目10-8
歯石取りは刺激を感じることもありますが、施術後の爽快感が特徴です

歯石取りの感じ方は、歯石のついている場所や量、歯ぐきの状態などによって異なります。
「歯と歯の間」や「歯ぐきの周り」の汚れも除去されるため、お口の中がすっきりしたと感じる方もいます。
歯石取りでチクチクする理由
歯石取りは、「スケーラー」という専用の器具を使い、歯に付着した硬い歯石を少しずつ取り除く施術です。
歯ぐきに炎症がある場合や、歯石が歯ぐきの中まで付着している場合は、器具が触れたときにチクチクとした刺激を感じることがあります。
歯ぐきが下がって歯の根元が露出していると、水や器具の刺激が一時的にしみることもあります。
チクチク程度とはいえ、痛みの感じ方には個人差があるため、刺激が気になるときは遠慮なく歯科医師や歯科衛生士へお伝えください。
歯石取り後、すっきり爽快に感じる理由
歯石取り後にすっきり爽快に感じるのは、歯石や歯垢が取り除かれ、歯の表面がなめらかになるためです。
歯石がついた歯の表面にはざらつきがあり、舌で触れたときに段差を感じることがあります。
歯石を取り除き、必要に応じて歯の表面を磨くと舌触りがなめらかになり、お口の中がきれいになった感覚を得やすくなるのです。
また、歯の表面についた着色も取り除かれることで、本来の歯の色が見えやすくなり、以前より明るくなったように感じる方もいます。
これは歯の表面の汚れが取れたことによるもので、薬剤によって歯そのものの色を明るくするホワイトニングとは異なります。
歯石取りや歯面清掃(歯科のクリーニング)は、お口の中をきれいにするとともに、歯垢がたまりにくい環境を整え、「歯と歯ぐきの健康を保つこと」をおもな目的としています。
歯石取りが必要なのは、歯周病の原因となる歯垢がたまりやすくなるから

歯周病の原因は、「歯垢に含まれる細菌」です。
歯垢が硬くなって歯石になると、さらにその表面に新たな歯垢が付着し、細菌がいっそうたまりやすくなります。
歯垢が残ったところから歯周病がどのように進むのか、順番に見ていきましょう。
歯周病は、細菌のかたまりである歯垢から始まる

歯の表面につく白くやわらかい歯垢は、食べカスではありません。
お口の中の細菌と、細菌がつくり出した物質が集まったもので、歯垢1mgには10億個以上の細菌が存在するとされています。
歯垢には粘りがあり、水に溶けにくいため、うがいだけでは十分に落とせないのが特徴です。
参照:厚生労働省|健康日本21アクション支援システム ~健康づくりサポートネット~|プラーク / 歯垢(ぷらーく) >
やわらかい歯垢は歯ブラシで取り除けますが、「歯と歯の間」や「歯並びが重なった部分」、「歯と歯ぐきの境目」には毛先が届きにくいことがあります。
毎日歯を磨いていても、磨きにくい場所には歯垢が残る場合があるのです。
歯垢の細菌が歯ぐきに炎症を起こす

「歯と歯ぐきの境目」に歯垢が残ると、歯垢に含まれる細菌の働きによって歯ぐきに炎症が起こります。
・歯ぐきが赤くなる
・歯ぐきが腫れる
・歯磨きのときに出血する
このような症状は、炎症を知らせるサインです。
この段階は「歯肉炎」と呼ばれ、炎症は歯ぐきにとどまっています。
強い痛みを感じないことも多いため、ご自身では気づかないまま歯垢がたまり続ける場合があります。
歯石がつくと、歯垢がさらにたまりやすくなる

歯磨きで取り除けなかった歯垢は、唾液に含まれるカルシウムなどを取り込み、硬い歯石になります。
歯石の表面には細かな凹凸があり、その上に新たな歯垢が付着しやすいことが特徴です。
付着した歯垢の中で細菌が増えると、歯ぐきの炎症が続きやすくなります。
やわらかい歯垢は歯ブラシで取り除けますが、硬くなった歯石は、歯ブラシやデンタルフロスでは落とせません。
歯石取りが必要なのは、歯科医院の専用器具で歯石を除去し、歯垢がたまりやすい場所を減らすためです。
参照:厚生労働省|健康日本21アクション支援システム~健康づくりサポートネット~「PMTC(歯石除去・歯面清掃)」 >
炎症が歯を支える歯周組織へ広がる

歯垢がたまり、歯ぐきの炎症が続くと、「歯と歯ぐきのすき間の溝」である「歯周ポケット」が深くなっていきます。
歯周ポケットの奥は歯ブラシの毛先が届きにくく、歯垢や歯石がたまりやすい場所です。
さらに炎症が進むと、歯ぐきだけでなく、歯を支える骨にまで影響が及ぶことがあります。
歯を支える骨が少しずつ失われると、歯ぐきが下がる、歯がぐらつくといった症状が現れます。
参照:厚生労働省|健康日本21アクション支援システム~健康づくりサポートネット~「歯周病の予防と治療」 >
歯周病を予防するには、
・毎日の歯磨きで歯垢を取り除くこと
・予防歯科で自分では落とせない歯石を除去すること
これらの両方が大切です。
歯周病の予防は身体の健康を考える上でも大切です

歯周病はお口の中で起こる病気ですが、全身の健康状態と関係があることがわかっています。
特に「糖尿病」は、歯周病とお互いに影響を及ぼす相互関係があることが知られている全身疾患です。
そのほか、歯周病は、「心疾患」、「呼吸器疾患」、「早産・低出生体重児の出産」などとの関連も報告されています。
歯周病を治療してお口の健康を保つことは、身体の健康を維持する上でも重要なことなのです。
参照:厚生労働省|健康日本21アクション支援システム~健康づくりサポートネット~|口腔の健康状態と全身的な健康状態の関連
歯石取りは口臭の予防にも役立ちます

歯を磨いても口臭が気になるときは、舌の汚れだけでなく、歯垢や歯周病が関係している場合があります。
原因に合ったケアを行うためにも、お口全体を確認することが大切です。
細菌がつくるガスが口臭につながる
口臭の原因の87%は、お口の中にあるとされています。
お口の細菌がタンパク質などを分解すると、「揮発性硫黄化合物」という強いにおいのあるガスがつくられます。
歯周病も、病的な口臭を起こす代表的な原因の一つなのです。
参照:厚生労働省|健康日本21アクション支援システム~健康づくりサポートネット~「口臭の治療・予防」 >
歯石取りによって歯垢がたまりやすい場所を減らし、歯ぐきの炎症を改善へ導くことは、歯周病による口臭の予防にもつながります。
もちろん口臭の原因はそれだけではなく、舌苔と呼ばれる舌の汚れ、唾液の減少、むし歯などが関係するケースもあります。
口臭が続く場合は、原因を確かめた上で、歯石取りや歯周病治療、舌の清掃など必要なケアを行い、効果的な口臭予防につなげましょう。
毎日のセルフケアと定期的な歯石取りを組み合わせる

歯周病の予防には、毎日のセルフケアで歯垢を減らし、予防歯科で磨き残しや歯石を取り除くことが大切です。
それぞれの役割を見てみましょう。
| ケアの方法 | 歯と歯の間の歯垢除去率・取り除けるもの | おもな役割 |
|---|---|---|
| 歯ブラシによる歯磨き | 約6割 | 歯の表面や歯と歯ぐきの境目についた歯垢を取り除く |
| 歯ブラシとデンタルフロス・歯間ブラシの併用 | 約8割 | 歯ブラシの毛先が届きにくい、歯と歯の間の歯垢を取り除く |
| 予防歯科でのクリーニング・歯石取り | セルフケアで残った歯垢や、硬くなった歯石 | 磨き残しや歯石を取り除き、歯垢がたまりにくいお口の環境を整える |
歯ブラシだけの歯垢除去率は約6割ですが、デンタルフロスや歯間ブラシを組み合わせると約8割まで高まると報告されています。
毎日のセルフケアを丁寧に行うことで、歯垢が歯石になることを防ぎやすくなります。
定期検診で歯垢や歯石のつき方を確認し、残された汚れの除去のためにクリーニングや歯石取りを受けることで、清潔なお口を保ちましょう。
予防歯科では、ご自身では気づきにくい磨き残しや歯ぐきの炎症も確認できます。
セルフケアと予防歯科を組み合わせることが、歯周病や口臭を予防し、ご自身の歯を守ることにつながります。
当院の予防歯科|痛みに配慮した歯石取りと歯磨き指導

予防歯科を効果的に続けていくためには、歯科医院で、定期的なケアと、ご自宅でお一人お一人のお口に合った実践しやすい歯磨き指導を受けていただくことが大切です。
当院では、20倍率の天井固定式顕微鏡を使った歯石取りと、ライブモニターを使った歯磨き指導を行っています。
20倍率の天井固定式顕微鏡を使った歯石取り

歯石には、歯ぐきより上につく「縁上歯石」と、歯周ポケットの中につく「縁下歯石」があります。
当院では、20倍率の天井固定式顕微鏡を活かし、細かな部分を確認しながら歯石を丁寧に取り除いています。
痛みにも配慮し、お口の状態に合わせて処置を進めます。
歯石取りによる刺激が心配な方は、あらかじめ歯科医師や歯科衛生士へお伝えください。
ライブモニターで歯の状態を確認しながら行う歯磨き指導

(画像はイメージです)
歯並びや磨き方の癖によって、いつも同じ場所に歯垢が残ることがあります。
当院では、ライブモニターを使い、患者さんと一緒に歯の状態を確認しながら歯磨き指導を行っているのが特徴です。
磨きにくい場所や歯ブラシの当て方をわかりやすくお伝えし、ご自宅でもお口の状態に合った方法で磨けるようにお手伝いいたします。
定期的な歯石取りと毎日の歯磨きを続けることで、歯垢がたまりにくいお口の環境を保っていきましょう。
歯石取りで、これからもおいしく噛めるお口へ

定期的な歯石取りには、歯垢がたまりやすい環境を改善し、歯周病から歯を守る役割があります。
歯の健康は、食事をおいしく味わうことや、自然な笑顔で会話を楽しむこととも深くつながっています。
糸島のおいしい食事を、これからもご自身の歯でしっかり噛んで楽しんでいただきたいということが、私たちの願いです。
歯ぐきの出血や口臭が気になる方はもちろん、現在は困った症状がない方も、予防のために、定期的にお口の状態を確認してみませんか。
当院では、痛みに配慮した歯石取りとわかりやすい歯磨き指導を通して、患者さんお一人お一人の歯と笑顔を長く支えてまいります。




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